変化した時期と症状を整理する
歯並びは成長や加齢のほか、歯周病、歯の喪失、矯正後の後戻りなどでも変化します。以前の写真と比べ、いつ頃からどの歯が変わったかを伝えると診察の参考になります。急に歯が動いた、ぐらつく、歯ぐきから血が出る、痛みがあるといった場合は、早めに歯科医院を受診してください。見た目の変化だけで原因を判断することはできません。
親知らずや生活習慣だけを原因にしない
前歯の重なりをすべて親知らずの影響と考えることはできず、親知らずを抜けば自然に前歯が並ぶわけでもありません。食いしばり、舌の使い方、口呼吸なども、ほかの要因と合わせて確認します。子どもの指しゃぶりは頻度や続いている期間などが関係しますが、習慣だけを責めず、成長と噛み合わせの状態を見て対応を考えましょう。
矯正中に噛みにくくなった場合
歯を動かす途中では、一時的に上下の歯が当たりにくくなることがあります。ただし、片側でしか噛めない、奥歯が当たらない状態が続く、食事に支障がある、痛みが強い場合は担当の歯科医師に連絡してください。使用中の装置やマウスピースの番号、症状が出た日を伝えましょう。噛み合わせを合わせようとして、歯や装置を自分で削ることは避けてください。
原因に応じた管理と治療を行う
歯周病の治療、保定装置の確認、必要に応じた再矯正など、対処法は原因によって変わります。生活習慣に気をつけるだけで、すべての歯並びの変化を防げるわけではありません。写真や診療記録と比較しながら定期的に確認し、変化に気づいたときに相談できるようにしておくことが大切です。治療をする場合も、見た目と噛む機能の両方を評価します。
静岡歯科での受診・通院について
静岡市で歯並びの相談をする際は、見た目の希望とともに、仕事や学校の予定、転居の可能性もお伝えください。静岡歯科ではマウスピース矯正について相談を受け付けています。適しているかどうかは診察・検査を通じて判断します。
新静岡駅や静岡駅を使う普段の移動に通院を組み込みたい方も、必要な受診間隔を確認したうえで予定を立てましょう。装置の使い方や費用、治療中に困ったときの連絡方法まで確かめてから治療を始めます。
矯正の相談では、気になる歯並びと噛み合わせ、過去の矯正治療についてお知らせください。装置の適応、費用、期間、定期的な通院と保定について、検査結果を踏まえてご説明します。
よくあるご質問
親知らずを抜くと、重なった下の前歯は元に戻りますか?
一般に、親知らずを抜くだけで重なった前歯が自然に整うとは期待できません。親知らずを抜く必要性と、前歯の歯並びを治す必要性は分けて判断します。痛みや腫れ、周囲の歯への影響も含めて検査を受けてください。
参考情報
- https://aaoinfo.org/whats-trending/will-my-teeth-stay-where-my-orthodontist-moved-them/
- https://bos.org.uk/wp-content/uploads/2022/03/British-Orthodontic-Society-DigitsMarch2019.pdf
- https://www.hama.kdu.ac.jp/department/dental/orthodontic/orthodontic_012.html
- https://aaoinfo.org/whats-trending/life-during-treatment/

日本歯科グループ代表
早川 好昭