光は矯正装置を補助するもの
光加速矯正と呼ばれる方法では、低出力のレーザーやLEDなどを使い、歯の周囲の組織の反応に働きかけることを目指します。光自体が歯を押して動かすわけではなく、力をかける矯正装置と、治療経過の確認が必要です。照射条件や使用方法は機器によって異なります。一つの製品についての説明や研究結果を、ほかの製品にもそのまま当てはめることはできません。
初期の歯の移動と治療全体の期間は異なる
2023年のコクランレビューでは、光を使う方法が初期の歯並びの改善を早める可能性が示された一方、根拠の確実性は非常に低く、治療全体の期間短縮は不確かとされました。研究の対象は主に固定式装置による治療です。研究人数や比較方法、どの段階の期間を測ったかによって結果の意味は異なり、マウスピース矯正全体も同じ割合で短縮すると判断することはできません。
追加する効果・費用・注意事項を確認する
導入を検討するときは、期待される効果の根拠、使用しない場合との違い、追加費用、故障時の対応を尋ねましょう。「短期間で終わる」「痛みがない」といった説明だけで判断しないことが大切です。持病、服薬、妊娠についても事前に伝え、その機器の禁忌や注意事項に照らして使用の可否を確認します。使用時間、照射方法、保護具の必要性は担当者と製品の指示に従ってください。
マウスピースの交換日を自己判断で早めない
補助装置を使っていても、マウスピースの交換日や装着時間を自分で変更しないでください。装置が浮く、痛みが増す、歯ぐきが腫れるなどの場合は、使い方と症状を伝えて診察を受けます。家庭用のライトを代用することも避けましょう。治療期間を考える際には、歯を動かす時間だけでなく、仕上げの調整や必要な通院、治療後の保定まで見込んで計画します。
静岡歯科での受診・通院について
静岡市で歯並びの相談をする際は、見た目の希望とともに、仕事や学校の予定、転居の可能性もお伝えください。静岡歯科ではマウスピース矯正について相談を受け付けています。適しているかどうかは診察・検査を通じて判断します。
新静岡駅や静岡駅を使う普段の移動に通院を組み込みたい方も、必要な受診間隔を確認したうえで予定を立てましょう。装置の使い方や費用、治療中に困ったときの連絡方法まで確かめてから治療を始めます。
矯正の相談では、気になる歯並びと噛み合わせ、過去の矯正治療についてお知らせください。装置の適応、費用、期間、定期的な通院と保定について、検査結果を踏まえてご説明します。
よくあるご質問
光の装置を使うと矯正期間は半分になりますか?
すべての治療に共通する短縮率は示せません。説明されている数字が、初期に一部の歯を並べる期間なのか、仕上げまで含めた治療全体の期間なのかを確認してください。自分の治療でどの程度の変化を見込むのか、その根拠も尋ねましょう。
光を使えば矯正の痛みやむし歯を防げますか?
痛みが必ずなくなるとはいえず、むし歯予防の清掃の代わりにもなりません。痛みが強い場合は原因を確認し、歯と装置の毎日の手入れや定期的な診察も続ける必要があります。
参考情報

日本歯科グループ代表
早川 好昭